Ultimate Owner(最終的な権利者(オーナー))という考え方
オーナー名に付く補足表記「(in: …)」「(w/o …)」について
はじめに
IPlyticsプラットフォームでは、LexisNexis Intellectual Property Solutions(LNIP)による名寄せ処理と権利者情報の統合が採用されています。
LNIPでは、特許ファミリーごとの最新かつ正確な所有者情報を明確にするため、手動によるデータ検証を含む名寄せプロセスを実施しています。このプロセスには、最新のM&A情報、旧社名、誤記、表記揺れの調査も含まれています。
名寄せはまずアルゴリズムによる自動処理で行われ、その後、企業グループ構造を取得し、専門チームが手動で品質チェックを実施することで、最終的な精度と信頼性を確保しています。
Ultimate Owner(最終的な権利者(オーナー))という考え方
特許ポートフォリオを正しく評価するためには、各特許ファミリーの現在の所有者を正確に把握することが不可欠です。
IPlyticsでは、特許ファミリーの現所有者を統合された形で表示しています。Ultimate Owner(最終的な権利者(オーナー))を定義する際には、企業構造、名義変更、合併・買収(M&A)などの情報をもとに、名寄せチームが手動で検証を行います。
Ultimate Owner(最終的な権利者(オーナー))とは、ある企業グループの中で、特許ファミリーを直接、またはグループ企業・子会社・関連会社を通じて所有(持株比率50%以上)している最終的な主体を指します。
この統合処理では、出願人(Applicant)、譲受人(Assignee)、譲渡人(Assignor)などの名称が名寄せされ、表記揺れ、誤表記、旧社名も統一されます。この名寄せ処理は、研究機関、政府機関、NPE(Non-Practicing Entity:非実施主体)にも同様に適用されます。
「Unknown」というオーナー名について
Ultimate Owner(最終的な権利者(オーナー))の概念は、企業(法人格)、研究機関、政府系機関などに対して適用されますが、個人発明者が所有する特許ファミリーについては、所有者名が「<Unknown>」と表示されます。
また、「<Unknown>」は、出願人情報が一切存在しない特許ファミリーにも使用されます。多くの場合、こうした特許ファミリーは「Inventor(発明者)」タイプの所有者と共同所有されているケースもあります。
オーナー名に付く補足表記「(in: …)」「(w/o …)」について
一部のケースでは、子会社の特許ポートフォリオをUltimate Owner(最終的な権利者(オーナー))とは別に分析できるようにするため、オーナー名の末尾に「(in: …)」という補足が付けられ、括弧内に最終的な権利者の名称が表示されます。
逆に、子会社のポートフォリオを最終的な権利者から除外した状態で分析する場合には、「(w/o …)」という表記が付き、括弧内に除外対象の子会社名が記載されます。
例:Deutsche Telekom の場合
Deutsche Telekom
→ Deutsche Telekom 全体(Ultimate Owner(最終的な権利者(オーナー))の特許ポートフォリオDeutsche Telekom (w/o T-Mobile US)
→ T-Mobile US の特許ファミリーを除いた Deutsche Telekom のポートフォリオT-Mobile US (in: Deutsche Telekom)
→ T-Mobile US 子会社の特許ポートフォリオ(これらは Deutsche Telekom 全体の一部でもある)
※補足:
「Deutsche Telekom (w/o T-Mobile US)」と「T-Mobile US (in: Deutsche Telekom)」のポートフォリオを単純に合計しても、Deutsche Telekom 全体のポートフォリオサイズ(特許ファミリー数)とは一致しない場合があります。これは、一部の特許ファミリーが共同所有となっており、両方に重複してカウントされている可能性があるためです。