クロスライセンスのコストを算出する
このページでは、Classificationのn/dツールを用いて、クロスライセンスの概算コストを評価する方法を説明します。
「n/d」ツールが特許ライセンスの課題にどう役立つか
大規模なグローバル特許ポートフォリオを扱う場面で、n/dツールは次のシナリオに対応します。
Classificationにおけるn/dとは
n/dツールは、以下のような用途で、特許ライセンスの課題解決を支援します。
- Cross-licensing(クロスライセンス):他社とのクロスライセンス費用を試算するために使用
- Royalty payments(ロイヤリティ支払い):複数の組織に帰属するロイヤリティの把握
- Monetisation(収益化):特許の売却とライセンスの結果を比較
- Acquisitions(買収):特許ポートフォリオ購入時に潜在的価値の客観的根拠を提供
- Patenting(特許出願):ポートフォリオを収益や市場シェアデータとの相関分析
課題
n/dツールは、訴訟・仲裁の潮流がグローバルなポートフォリオ取引に集中し、かつ大量の特許を人手で精読・サンプリングする際に生じる不整合やバイアスが問題となる状況を背景に着想されました。特許の価値は一様ではなく、高価値特許は少数に限られます。単一ポートフォリオがそれらをすべて含む可能性は低いため、十分な規模のポートフォリオを比較することで、相対的な強さについて有用な推定が可能です。
解決アプローチ
n/dツールは、任意の技術領域において、ある企業が保有する特許ファミリー件数(分子:n)と、米国で特許査定済みの全ファミリー件数(分母:d)を算出します。これにより、二社間の比較にとどまらず、対象技術をカバーする全特許群に対する自社・他社ポートフォリオの位置づけを相対的に評価できます。
n/dツールの開発経緯
n/dツールは、特許防衛ソリューションのリーディング・プロバイダーであるASTとの共同開発によって生まれました。AST社は過去10年にわたる市場調査に基づき技術分類体系を整備し、100,000件超の特許を分析しています。
n/dレポートの作成方法
以下の手順で、n/dレポート(n/d report(n/dレポート))を作成・エクスポートできます。
- Classificationのホーム画面で「n/d report(n/dレポート)」タイルをクリックします。
- 対象となる組織を選択するか、特許リストをアップロードします。
- 通常どおりレポートを実行します。
- 技術の重なりの扱いを指定します。既定は「Allow Overlapping Technologies(複数技術への重複分類を許可)」です。必要に応じて「Group in Mutually Exclusive Technologies(最も関連の高い技術にのみ分類)」に切り替え、未分類の特許ファミリーをどのように扱うかを設定します。
レポートが完成したら、レポート画面左上の「Export Reports(エクスポート)」アイコンをクリックし、「n/d report(n/dレポート)」を選択してExcelダウンロードを開始します。
Tips: クロスライセンスの概算では、n/d比率を両社について算出し、対象技術群に対する相対的な占有度を比較します。必要に応じて、All families(全特許ファミリー)とActive families(生存ファミリー)を切り替えて、現行権利に基づく評価へ調整してください。Territories(国・特許庁)の条件を合わせることで、公平な比較が可能になります。