シミラリティー・サーチ実行の流れ
種特許とノイズ特許について
種特許
ノイズ特許
種特許・ノイズ特許の選定ポイント
シミラリティー・サーチの概念
種特許タグを選択した場合
種特許タグとノイズ特許タグを選択した場合
シミラリティー・サーチの適用領域
技術領域の定義
再現率・適合率のグラフ
特許ポートフォリオの作成方法
基本メニューへの移動方法
概要
シミラリティー・サーチとは
「種特許」に指定した特許ファミリーの引用・被引用関係(前後2世代)と技術分類(IPC, CPC, Fターム)を基に、技術的な関連性の高い特許ファミリーを検索し、特許ポートフォリオを作成する機能です。
特徴
- 検索式を必要とせずに、定義が困難な分野を検索することができます。
- 短時間で複数(最大3つ)の特許ポートフォリオを作成することができます。
- テキストマイニングによる検索に比べ、ノイズが少ないです。
シミラリティー・サーチ実行の流れ
種特許とノイズ特許について
種特許(Relevant Patent Families)
種特許は、シミラリティー・サーチの基礎となる特許ファミリー群を指します。シミラリティー・サーチの実行にあたり、種特許タグの選択は必須です。事前に種特許ファミリーの選定・タグ付けを完了してください。タグ付けについては、ナレッジ・ベース「タグ付け機能(Tagging)」をご参照ください。
シミラリティー・サーチでは、種特許から架空の理想的な特許を生成して、技術的関連性の高い特許ファミリーの検索を行います。
ノイズ特許(Irrelevant Patent Families)
ノイズ特許は、種特許と関連性の低い特許ファミリー群を指します。シミラリティー・サーチの実行にあたり、ノイズ特許の選択は任意です。ノイズ特許ファミリーを選定・タグ付けすることによって、シミラリティー・サーチを実行した後、特許ポートフォリオの切り出しを行う際の目安として使用されます。
種特許・ノイズ特許の選定ポイント
種特許は、特定の技術分野において同質的な特許ファミリー群を選定し、1つのタグを付与してください。同質的な(例えば、技術分野Aのみに属する)特許ファミリー群を選定し、種特許とすることで、重心として生成される架空の理想的な特許のイメージは以下のようになります。
- 重心となる架空の理想的な特許
- 同質の技術分野(例えば技術分野A)に属する種特許
他方、同質的でない(例えば、技術分野A, B, Cに属する)特許ファミリー群を選定し、種特許とした場合、重心となる架空の理想的な特許のイメージは期待されるものになりません。
なお、ノイズ特許でも、重心となる架空の理想的な特許が生成されますので、ノイズ特許の選定の際も、種特許とは異なる技術分野に属する同質的な特許ファミリー群を選定し、タグを付与してください。ノイズ特許のタグは最大5つ選択できます。
シミラリティー・サーチの概念イメージ図
種特許
種特許の重心となる架空の理想的な特許
ノイズ特許
ノイズ特許の重心となる架空の理想的な特許
サーチ結果
種特許タグを選択してシミラリティー・サーチを実行した場合
1. 種特許の分布イメージと重心となる架空の理想的な特許のイメージ
2. サーチ結果の分布イメージ
3. 技術領域の定義(最大3つ)イメージ
- 狭域(最も小さいサイズの特許ポートフォリオ)
- 中域(中間サイズの特許ポートフォリオ)
- 広域(最も大きいサイズの特許ポートフォリオ)
種特許タグとノイズ特許タグを選択してシミラリティー・サーチを実行した場合
1. 種特許とノイズ特許の分布イメージと重心となる架空の理想的な特許のイメージ
2. サーチ結果の分布イメージ
3. 技術領域の定義(最大3つ)イメージ
- 狭域(最も小さいサイズの特許ポートフォリオ)
- 中域(中間サイズの特許ポートフォリオ)
- 広域(最も大きいサイズの特許ポートフォリオ)
シミラリティー・サーチの適用領域
技術領域の定義(Determine Field Scope)
再現率・適合率グラフ(Recall-Precision Graph)
- 再現率(Recall)は、種特許がシミラリティー・サーチの結果に含まれる割合を意味します。緑色の実線で表示されます。
- 適合率(Precision)は、ノイズ特許がシミラリティー・サーチの結果に含まれない割合を意味します。オレンジ色の実線で表示されます。
- 検出ファミリー件数(Number of Families Found)は、シミラリティー・サーチの結果として得られた生存・失効特許ファミリーの件数です。灰色の点線で表示されます。
特許ポートフォリオの作成方法
- 「狭域、中域、広域の概要」(Narrow, Medium, and Broad Field)の技術領域(Field)にチェックマークを入れると、最大3つの技術領域(狭域、中域、広域)のバーを表示できます。デフォルトでは、狭域のバーのみが所定の位置に表示されます。
- タグ名はデフォルトで「Similar_to_種特許タグ名_所定の技術領域」に設定されています。任意のタグ名をクリックして、保存フォルダの選択や共有設定を含め、タグに関する情報を編集することができます。
基本メニューへの移動方法
「タグ付けして基本メニューに戻る」(Tag and Go to Custom Analysis)をクリックすると、特許ファミリーにタグを付与し、基本メニューに移動します。基本メニューへの移動にあたり、ブラウザ(例:Google Chrome, Edge)の新規タブが開きます。
- チェックマークを入れた技術領域のシートが作成されます。
- 「失効特許ファミリーを含める」トグルと「その他の知的財産権を含める」トグルがデフォルトで有効になっています。
- 検索パネルには検索項目「タグ」が追加され、該当する技術領域のタグが選択されます。