Classificationで利用できる出願活動分析チャートと解釈方法
このページでは、Classificationのレポート・ダッシュボードにある出願活動分析チャートの見方と、各データセットの概要を説明します。
Classificationの出願活動分析データセット
出願活動セクションには、幅広い分析に対応する7種類のデータセットがあります。レポート・ダッシュボードの「Patenting Activity(出願活動分析)」をクリックすると、レポート内で利用可能なすべての出願活動チャートが表示されます。
任意のチャートは、アイコン右上のチェックを選択して「保存済みチャート」に追加できます。レポート画面左上の「チェック」アイコンから選択内容を開き、「Save(保存)」すると、後で再確認できます。保存済みチャートの詳細はこちらをご覧ください。
Classificationの出願活動データは、以下の切り口で分析できます。
- Families, by organisation and publication year(組織別・公開年別のファミリー分布)
- Families, by technology and publication year(技術別・公開年別のファミリー分布)
- Families, by organisation and priority year(組織別・優先権主張年別のファミリー分布)
- Families, by technology and priority year(技術別・優先権主張年別のファミリー分布)
- Families, by organisation and grant year(組織別・登録年別のファミリー分布)
- Families, by technology and grant year(技術別・登録年別のファミリー分布)
- Entrance year, by organisation and technology(組織別・技術別の参入年分析)
Classificationの出願活動データセット:各チャートの説明
実施したい分析に応じて、適切な出願活動チャートを選択します。以下に各チャートの概要を示します。
Families, by organisation and publication year(組織別・公開年別のファミリー分布)
このチャートは、公開年ベースで、各組織が各年に公開した特許ファミリー件数を示します。
任意の年に公開された特許ファミリー件数の把握に有用です。データをクリックすると、その年に公開された具体的な特許ファミリーを確認できます。公開件数が急増している年があれば、その要因を深掘りできます。複数技術を選択したレポートでは、技術フィルターで特定技術の動向に絞り込めます。
Families, by technology and publication year(技術別・公開年別のファミリー分布)
このチャートは、公開年ベースで、各技術について各年に公開された特許ファミリー件数を示します(複数組織を選択した場合は集計されます)。
各技術ごとの公開件数の年次推移を把握できます。データをクリックすると、その年に公開された具体的な特許ファミリーを確認できます。公開が急増している年の背景を検討したり、ある組織が数年前に多数公開し直近では公開がない場合には、その技術領域への関心低下を示唆することがあります。複数組織を選択したレポートでは、組織フィルターで特定組織に絞り込めます。
Families, by organisation and priority year(組織別・優先権主張年別のファミリー分布)
このチャートは、優先権主張年ベースで、各組織が各年に出願(発明)した特許ファミリー件数を示します。
組織が実際に研究開発を行っていた時期の把握に役立ちます(例:5〜7年前の優先権主張年は、その発明が行われた時期を示します)。データをクリックすると、各年に優先日を持つ具体的な特許ファミリーを確認できます。特定の年にスパイクがある場合、その要因や当該年に出願された発明の内容を検討できます。複数技術を選択したレポートでは、技術フィルターで特定技術に絞り込めます。
Families, by technology and priority year(技術別・優先権主張年別のファミリー分布)
このチャートは、優先権主張年ベースで、各技術について各年に出願された特許ファミリー件数を示します(複数組織を選択した場合は集計されます)。
発明がいつ出願されたかを把握できます(例:5〜7年前の優先権主張年は、その発明が行われた時期を示します)。データをクリックすると、各年に優先日を持つ具体的な特許ファミリーを確認できます。特定年のスパイク要因や、当該年に出願された発明の中身を把握できます。複数組織を選択したレポートでは、組織フィルターで特定組織に絞り込めます。
Families, by organisation and grant year(組織別・登録年別のファミリー分布)
このチャートは、登録年ベースで、各組織が各年に登録となった特許ファミリー件数を示します。
組織の保有する登録(Granted)ポートフォリオと、その登録時期を把握できます。ライセンスの付与先/受領先の検討などに活用できます。複数技術を選択したレポートでは、技術フィルターで特定技術に絞り込めます。
Families, by technology and grant year(技術別・登録年別のファミリー分布)
このチャートは、登録年ベースで、各技術について各年に登録となった特許ファミリー件数を示します(複数組織を選択した場合は集計されます)。
特定技術における登録ファミリーと、その登録時期を把握できます。複数組織を選択したレポートでは、組織フィルターで特定組織に絞り込めます。
Entrance year, by organisation and technology(組織別・技術別の参入年分析)
このチャートは、各組織がその技術領域に参入した年を示します。参入年は、該当する組織×技術の最も早い優先権主張年で計算します。
新規参入者の把握や、該当の特許資産のクリックによる発明内容のレビューに有用です。新規参入組織は、将来、業界のルールを塗り替える革新的プレーヤーとなり得ます。Territories(国・特許庁)フィルターを用いて、特定国・庁への出願で新規参入を確認することもできます。
また、組織フィルターで関心のある組織を選択し、競合が自社と比べて新規参入なのか、同時期に参入したのかを比較できます。
Active Families CAGR, by Organisation(生存ファミリーの年平均成長率(組織別))
このチャートは、指定した期間における各組織の生存特許ファミリー件数の変化率(%)を示します。一般的なCAGR(compound annual growth rate:年平均成長率)における売上成長と混同しないでください。
画面左上の年次スライダーで期間を指定できます。CAGRは期間の開始時点と終了時点における生存特許ファミリー件数を用いて変化率を算出します。
自社や競合を含む複数組織のポートフォリオ規模の推移を容易に比較できます。極端な成長率の表示を避けるため、レポート内の特許ファミリー件数が10件以下の場合、このチャートは利用できません。
活用例:
- レポート内で、どの組織のポートフォリオが急速に成長しているかを把握する。
- 組織全体として出願活動が加速しているか、あるいは減速しているかを確認する(技術フィルターを活用して、各組織の特定技術領域に注目)。
- 出願活動のタイムラインや「参入年」チャートと組み合わせて、より立体的な背景のもとに成長傾向を評価する。
- 競合分析(Competitive Intelligence)の観点から、業界全体を俯瞰し、単一組織、複数組織、または競合全体の動向を比較する。
Active Families CAGR, by Technology(生存ファミリーの年平均成長率(技術別))
このチャートは、指定した期間における各技術の生存特許ファミリー件数の変化率(%)を示します。一般的な売上のCAGRと混同しないでください。
画面左上の年次スライダーで期間を指定できます。CAGRは期間の開始時点と終了時点における生存特許ファミリー件数を用いて変化率を算出します。

レポート内の複数技術にわたるポートフォリオ規模の変化を容易に追跡できます。極端な成長率の表示を避けるため、レポート内の特許ファミリー件数が10件以下の場合、このチャートは利用できません。
活用例:
- レポート内で急成長している技術セクターはどれか。
- 特定領域で組織の出願活動が加速/減速している兆候はあるか(全体の組織フィルターで確認)。
- 出願活動タイムラインや「参入年」チャートと併用して文脈を補強する。
- ベンチマーキングとして、単一技術と関連技術群、または自社タクソノミー全体での動向を比較する。
Pending Families % by Organisation(出願係属中ファミリー比率(組織別))
このチャートは、各組織における出願係属中の特許ファミリー件数を、その組織の生存特許ファミリー件数に対する割合(%)で示します。
活用例:
- 各組織の「パイプライン」の厚みを把握する。
- ランドスケープ・レポートで、新規/最近の出願が多い組織を把握し、当該技術への投資度合いを推測する(成長・活動の別視点)。
- 自社の技術分野で新規または見落としていた競合がいないかを確認する。